無料でもらえるダンボールがあれば、DIYで利用可能なダンボールブロックを作れます。
ダンボールブロックとは?
よく、発泡スチロールのブロックが販売されていますよね?
あの、ダンボール版です。
作り方
こういった感じで作ると、ダンボール同士を接着させるための接着剤が大量に必要となります。
木工用ボンドはそこまで高いものではありませんが、大量に利用すると結構な金額になります。
そのため、完全無料で作るために、髪を作るときの手法を活用します。
紙というのは、木材を細かくし、水に溶かし、繊維を再結合したものです。
ダンボールも紙(木材)の塊ですから、再び水に溶かして、型に押し込めば再結合します。
さらに、ダンボールには予め薄っすらと接着剤がくっついているため、自然とちょびっと接着効果があるのです。
1,ダンボールを適度にちぎる
水に浸すため、底に入る大きさにちぎります。
ダンボールは結構硬いので、細かくちぎると手が痛くなるので、本当にざっくりとでOKです。
この際、ダンボールに付いているガムテープや水に溶けないものは剥がしておきましょう。
2,容器にいれて、水に浸す
要するにダンボールを水に浸けます。
大きな容器がない場合は、お風呂でも良いかもしれません。
▼今回は、20リットルのペール缶を利用しました。
3,ダンボールを小さく破く
数時間水に浸けておくと、ダンボールがふやけてきて、簡単にやぶくことができるようになります。
かき混ぜたり、ちぎったりしてできるだけダンボールを細かくしましょう。
4,型枠を用意する
溶かしたダンボールを型に詰めて乾燥させます。
ダンボールをすくって、型にいれて、上から指で押して水を抜きます。
▼落ちていた木枠を利用しました。
▼大きめの型枠も作りました。型枠から外しやすいように、くの字にしました。
押し込む蓋も作りました。
5,ダンボールを詰める
地面に置いて、ダンボールを詰めて押し固めて、型枠を外すとこうなります。
天気のいい日に行えば、1日で外側はなんとなく乾燥します。
適度に乾燥すると持てます。
大きいサイズ
結構分厚いです。
ある程度乾燥したら、雨が当たらない場所で乾燥させます。
6,乾燥させる
乾燥すればカチカチになります。
色も白くなります。
かなり硬いです。
分厚い方は乾燥するのに数倍時間がかかります。
乾燥すると、結構どっしりしっかりします。
表面は完全に乾燥したので、半分にカットしてみました。
しかし、中はまだしっとりと湿っています。
乾燥日数
小さなタイプは4日程度で完璧に乾燥しましたが、大きいタイプは現時点で、まだ完全に乾燥していませんでした。
8月6日:型枠に詰める
8月8日:表面は少し乾燥して手で持てるようになる。
8月11日:完全に乾燥したと思ったが、内部はまだ湿っていた。
1週間程度で外側は乾燥し、2週間程度で更に内側、1ヶ月でほぼ完全に乾燥すると思われます。
使用用途
コンクリートやレンガよりも軽くて、発泡スチロールよりも重たく硬いです。
ダンボールですから、加工も簡単ですよね。
いろいろな用途で使える気がするんです。
- 猫の爪とぎ
- 台
- スペーサー
- 壁(レンガのように積み上げ、ボンドや珪藻土で接着する)
- 断熱材
まとめ
新しく引っ越す家では、可能な限り、リフォーム費用を抑えたいと思っています。
そこで、ダンボールを活用したいのですが、ダンボールをそのまま利用するのは難しいです。
断熱材としてなら使えるとは思えますが、火災の際に、火の燃え移りが早くなることが予想されるので、あまり使いたくありません。
今回のように押し固めたダンボールを使えば、ただのダンボール板よりも炎が燃え移りにくくなるため、利用可能になると考えました。
当然、木材よりも燃えやすいので、そのまま使うのではなく、レンガの様に積み重ねて、間に漆喰やボンドで固定するという方法を考えています。
これにより、大幅に炎の燃え移りスピードが低下するでしょうし、無料で断熱材、調湿硬化剤、防音素材としての効果が期待できると勝手に想像しています。
[box class=”yellow_box” title=”メモ”]壁→ダンボールブロック(漆喰で塗り固める)→石膏ボード[/box]
ダンボールを使った防音室「だんぼっち」という商品もあることから、ダンボールだけでも十分な防音効果が期待できます。
防音素材ってかなり高いので、毎日ちょっとずつダンボールブロックを作っていけば、そのうち大量のダンボールブロックが出来上がって、ちょっとずつ改造できる気がするんです。
型枠を変えれば、猫の爪とぎとかは超簡単に作れる気がします。
燃焼実験(2018年9月26日追記)
ダンボールは火をつけると、すぐに炎が上がって燃えきってしまいます。
そのため、断熱材としては、危険な材料です。
そこで、今回作ったダンボールブロックを燃焼させてみました。
すると、バーナーで炙っても黒くはなりますが、炎が点くほど燃えることはありませんでした。
更に長時間炙れば流石に燃えるでしょうが、ダンボールよりも通常の木材に近い耐火性があると思います。
小さな火では燃え移らないですが、大きな火には木材と同じ様に、燃料となるでしょう。
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