IBCコンテナに井戸ポンプを取り付けて、家庭用水として使うときのメモ書き

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インフラが無い森にDIYで小屋を建てて生活しているカズヒロです。
今回は、雨水をIBCコンテナに貯めて、それを家庭で利用するときに必要な情報をまとめてみました。

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IBCコンテナを4つ接続する

動画で解説

 

IBCコンテナの下部にはポリタンクのキャップのような出口がついています。

 

通常そこのバルブ(蛇口)を開放することで、中の液剤(雨水)が出てきます。

 

ポリタンクのキャップとサイズを比較してみます。

 

こちらがIBCコンテナのキャップです。
形はそっくりです。

 

並べてみるとサイズが異なります。
左がポリタンク、右がIBCコンテナです。

 

更に、他のIBCコンテナのキャップも比較してみると、形状が異なっておりました。
4つのIBCコンテナを購入したのですが、4つ中3つが上の写真のものと同じタイプで、1つだけ下の写真のタイプでした。
1つだけ異なるタイプはネジ切りも異なり、溝が細かいタイプでした。

 

4つのIBCコンテナを結合するためには、この4つのバルブを使おうと思います。
下部で結合することで、自動的に同じ水位となり、手間なくすべての水を利用できるという点と、新たに穴を開ける必要がなからです。

その際、結合するためにこのようなアタッチメントが販売されておりました。

 

 

バルブキャップの外側にアダプターが接続されているものです。
バルブのサイズも合いそうなので、これを3使って、もう一つの異なるバルブのタイプも購入すればあとは適当な塩ビ管でも鉄管でも接続することで、4つのIBCコンテナを結合することができそうです。

 

ただ、この製品を購入しなくても、既存のキャップに穴を開けてコネクタを取り付ければ自作できそうなので、それを試してみようと思います。

 

AliExpressにてこんなのが販売されていました。
ホームセンターで売っていないか確認してきます。

 

浄水して飲水にする方法

雨水は汚いため、そのまま飲むことはできません。
砂と炭を使った濾過装置を使っても、飲水にできるほど浄化はできません。(煮沸すればギリギリ飲めるかもしれませんが、常飲する水としては使いたくない)

そこで、逆浸透膜(RO)という技術を使った浄水器を使うことで、雨水も引用可能かと思われます。

一般的なろ過装置はフィルターで汚れを濾して、水とゴミとを分離する方法です。
そのため、長期間使っていくと、ゴミが溜まってきて、ろ過能力が下がってしまいます。

逆浸透膜(RO)は、きれいな水と汚い水を分離するが、完全にフィルターで濾すわけではなく、汚水の濃度を濃くして、きれいな水を抽出する方式です。
そのため、きれいな純粋1リットルを精製するためには、約4リットルの汚水が必要になります。
約4リットルの汚水をきれいな水1リットルと純度の高い汚水3リットルに分離して、汚水だけ捨てるということです。

逆浸透膜(RO)のメリットは、汚水を常時捨てるため、フィルターの目が詰まりにくいことです。
1つのフィルターで2~3年持つため、ランニングコストが安いです。
ただ、様々なフィルターを用いるため、半年ごとに交換する部位もあります。

デメリットは水を大量に使う点と浄水に時間がかかるという点です。
1リットルの浄水を作るのに約4リットル必要なので、水がごくわずかしかない地域だと生成量が減ってしまいます。
今回僕の雨水を利用する場合、飲用目的なので問題ないでしょう。

また、浄水に時間がかかるという点に関しても、浄水器のシステムにタンクが付属しているため、予め10リットルほど浄水させておいて、使いたいときにその水を使うというシステムになっているため、一度に10リットル異常使わないのであれば問題ありません。

 

そして、逆浸透膜(RO)を使った浄水器を調べてみると、日本メーカーは業務用しか見つからず、水道業者にお願いした場合、工賃含め20万円ほど費用がかかるため、かなり高額になってしまいます。

 

そして、アメリカで最も有名とされている浄水メーカーがiSpringです。
日本は水が豊かで、水道水をそのまま飲めますから、こういったメーカーはありません。
また、土地面積が狭いため、ウォーターサーバーの運搬が容易であるため、自作RO水よりウォーターサーバーの方が普及しました。

アメリカは、日本ほど水道が整備されておらず、水道管の品質も悪く、国土も広いため、各家庭で水を浄水する必要がある地域が多いです。

そのため、このiSpring社の浄水システムをDIY導入している方が非常に多いです。

▼導入方法の動画は英語のものがほとんどです。

 

製品はいくつかありますが、RCC7PAKが最もコスパが高いです。
購入時にもよりますが、2022年10月6日現在の価格だとRCC7PAK(RCC7P-AK)は上位モデルなのに、下位モデルと大きな価格差がなく、下位モデルを買う意味がないほどです。

 

RCC7PAK(RCC7P-AK)は6つのフィルターを水が通過します。

1,2,3のフィルターで大きめのゴミを取り除きます。
4のフィルターが逆浸透膜(RO)です。0.0001ミクロンの超微細な穴が空いており、それ以上のゴミはDrain Waterから外に排出されます。
その後水はタンク(Tank)に貯められて、蛇口をひねると、5,6のフィルターを通って、水が出てきます。

5のフィルターはタンク内に保管してあった際に発生した匂いや味を取り除きます。
6のフィルターはミネラルを添加するフィルターです。

水には栄養素であるミネラルも含まれていますが、フィルタを通すことでミネラルもなくなってしまいます。なので最後にミネラルを追加しているわけです。

もしミネラルはいらないという方は、ミネラルタンクなしモデルもありますが、2000円しか違いはないので、個人的にミネラルタンク付きモデルを購入しようと思います。
また、タンクのケーブルは経が同じらしいので、後でミネラルタンクを取り除く事もできそうだなと思いました。

 

交換用フィルターは2年分のフィルター(ミネラル付属)が21,757円でした。(2022年10月6日時点の価格)
1ヶ月あたりのランニングコストは906円です。

 

3年分のフィルター(ミネラルなし)が22,330円でした。
1ヶ月あたりのランニングコストは620円です。

 

 

実際に導入したら、水質試験してみようと思います。

 

ウォーターサーバーの水は逆浸透膜(RO)水?

RO水という名前で、ウォーターサーバーの水を販売しているメーカーがありますが、それは今回ご紹介した逆浸透膜(RO)で生成した水を販売しているわけです。

つまり、今回ご紹介した浄水システムを導入すれば、自宅でRO水を作ることができます。
当然自作したほうがコスパが高いので、ウォーターサーバーを契約していた方は検討してみると良いかもしれません。

 

水圧をつけるには井戸ポンプが良い

IBCコンテナを地面に置いただけでは、水圧が出ません。
そのため、井戸ポンプを取り付けて水圧を作ります。

IBCコンテナは地面と同じ高さなので、一番安い浅井戸タイプを選べば問題ありません。
Amazonだと49,200円でした。(2022年10月6日時点の価格)

ホームセンターにも販売されているので、今度チェックしに行ってきます。

 

IBCコンテナ(雨水タンク)内の殺菌は次亜塩素酸ナトリウムが良い?

水道には塩素が含まれています。
それは、水を殺菌するためです。
UVライトでも殺菌できますが、水道管から蛇口までの長い道のりの最中も殺菌し続ける方法として塩素を投入するわけです。

水道の殺菌で使われているのは以前は次亜塩素酸カルシウムでしたが、現在は次亜塩素酸ナトリウムだそうです。

次亜塩素酸ナトリウムは強アルカリ性であるため、原液が皮膚につくと指の皮膚を溶かしてヌルヌルします。
ハイター等の塩素系漂白剤に使われている成分です。

20リットル(液剤)で2890円でした(2022年10月7日時点の価格)
こちらを買おうと思っています。

次亜塩素酸カルシウムは酸性なので、触っても皮膚が溶けることがありません。
また、固体なので管理が楽ちんです。

2kgで2185円でした(2022年10月7日時点の価格)
濃度が高く安いけれど、でかいタブレットタイプなので少量で使いたいときに細かく割る必要がある。

 

どちらにせよ、逆浸透膜を通せば、塩素は除去できるため、直接飲まなければ問題はないかと思います。

 

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