【暖房器具徹底解説】薪ストーブも含めたストーブの良い点・悪い点まとめ

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森にDIYで小屋を建てて生活しているカズヒロです。
今回は、小屋ぐらしをしている僕が様々な暖房設備を利用した経験をもとに、各種暖房器具のメリット・デメリットをまとめてみました。

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人によって最適な暖房器具が変わります。

すべての人とって最高の暖房器具はありません。

使う地域(北海道・九州)、使う場所(リビング・トイレ)、使うタイミング(寝起き直後・日中)によって、最適な暖房器具も変わってきます。

今回の動画では、薪ストーブも含めた暖房設備について、僕が経験したり調べた限りの各種暖房設備のメリット・デメリットをまとめてみました。

動画

暖房設備一覧

  1. ガス暖房
  2. 石油暖房(灯油)
    1. FF式(煙突が外にあるタイプ)
    2. 移動式(ファンありなし)
  3. 電気暖房
    1. エアコン
    2. オイルヒーター
    3. セラミックファンヒーター
    4. パネルヒーター
    5. 電気毛布
    6. こたつ
  4. 薪ストーブ

 

特徴

ガスストーブ

本体価格は約4万円程度でストーブ自体は高くはないが、ガス代金によってはかなり高額になります。
都市ガスに対応したエリアであれば、コストを下げることも可能ですが、プロパンガスの場合は、他の暖房の数倍の金額になる場合もあります。

また、取り付け設置に専門的な知識が必要であるため、工事費やメンテナンス費が高額になる可能性があります。

石油 FF式(煙突が外にあるタイプ)

▼反射式(自然対流タイプ)

▼ファン式(温風が出てくるタイプ)

本体価格は6万円程度からあります。
古くからある歴史のあるストーブです。
煙突がついているタイプは排気が屋外に排出されるので、空気の入れ替えは不要です。

現在は石油価格が高騰していますが、石油価格が50円程度の時は、コストパフォーマンスが最も高いストーブでもあります。

火力も非常に高いため、北海道のような寒いエリアでは、石油ストーブ以外では暖房が追いつかないため、北海道では必須の暖房器具です。

石油ストーブ、灯油、設置が比較的簡単なので、YouTub等で勉強すればDIYでも設置取り付けメンテナンスが可能です。

石油 移動式(ファンありなし)

▼石油ストーブ(コンセント不要の電池着火タイプ)

▼ファン付き石油ファンヒーター(コンセント必須、送風ファンがついているため温風が出てくる))

煙突がないタイプは持ち運んで、どこでも使えるため、とても便利です。
しかし、安易に使える反面、危険も多い暖房器具です。
30分ごとに部屋の換気をするか、常時換気し続けなければ、一酸化中毒になり最悪重症化する可能性があります。

キャンプなどでも使えますが、知識乏しい利用者が締め切ったテント内で使うことで気を失ってしまうことがあるため、度々注意喚起されています。

テント内で男性3人死亡 カモ猟で山中宿泊か 千葉・いすみ 2021年1月18日

 

室内で使う際は、一酸化炭素チェッカーと一緒に使うことをおすすめします。

【Amazon】一酸化炭素チェッカー

 

ホームセンターでも1万円以下で購入でき、気軽に使えて、灯油も安いため昔から使われていますが、基本的に工場や作業場など空気が自然と循環する場所で使うことをおすすめします。

特に最近の高気密高断熱の住宅では、空気の入れ替えが最低限なので、使用はおすすめしません。
(昔の家は隙間風がすごく多かったので、石油ストーブを使っても、事故が起こりにくい環境でした)

エアコン

エアコンは4万円程度で購入でき、電気を使った暖房器具の中では最も効率の高いコンプレッサーによる空気の圧縮で得られる熱を室内に取り込む機械です。

設置や取り付けが複雑で、メンテナンスも面倒くさいのですが、温度管理や冷房も使えるため、現代ではほとんどの家に取り入れられています。

ただし、暖房能力に限界があるため、広い家では能力不足になってしまう場合もあります。

オイルヒーター

本体は1万円から購入可能です。
エアコンは、空気を対流させ、乾燥した空気が外部から入ってくるため、部屋が乾燥してしまいます。
オイルヒーターは室内の空気を直接暖めるため、湿度を保つことができます。

また、コンセントを挿すだけで使えて、じんわり自然な温かみを感じられるのが特徴です。

ただし、電気効率が良くないため、長時間使用することで電気代が高額になってしまいます。
エアコンと同じ出力で計算すると、比較して約3~4倍電気代が高くなります。

音がなく静かなので、小さめの個室でエアコンの音が気になる人は選んでみても良いかもしれません。
(湿度を保つ目的ならエアコン+加湿器の方がおすすめです)

セラミックファンヒーター

▼送風ファン搭載(セラミックファンヒーター)

約2000円台から購入可能です。
軽くてコンパクトで電源を入れて5秒程度ですぐに暖かい空気が出てきます。

オイルヒーターと同様に、電気を発熱させて温風を作っているため、熱効率がよくありません。
リビングの暖房器具としてではなく、メインのストーブ・エアコンで部屋があたたまるまでの繋ぎとして使ったり、トイレやお風呂の脱衣所など短時間利用の空間を瞬間的に温めるときに使うのが一般的です。

パネルヒーター

▼送風ファン非搭載(パネルヒーター)

送風ファンが内蔵されているタイプはファンヒーター、表面が暖かくなるタイプはパネルヒーターと呼ばれています。

電気の発熱による暖房なので、熱効率はよくありませんが、最近は足を囲んでこたつのように使えるタイプも登場しているので、足だけ温めるなら悪くありません。

電気毛布

約3000円程度で購入可能です。
ここ数年の電気代高騰の影響で、ストーブをつけずに、電気毛布だけで冬を凌ぐ人もいるようです。
電気を熱しているので、効率はよくありませんが、身体に密着させ、体だけを温める使い方になるため、電気代は1時間1~2円です。

もちろん部屋全体を温める能力はありませんから、ひざ掛けとして使ったり、敷布団とシーツの間に挟んで使うことが一般的です。

電気毛布と仕組みは同じで、電気ジャケット、電気ズボンという製品もここ数年で登場しました。
極端な電気代の節約をしたい場合は、家でもこれを着て暖房をつけない生活をしている人もいるようです。

こたつ

1万円以下で購入可能です。
こたつ布団は別売りなので、合わせて購入すると2万円くらい必要かもしれません。

こたつも電気を熱しているため、熱効率は高くありませんが、温める空間が狭いため、うまく活用すると暖房費を節約できます。

しかし、こたつの外を温めることができませんから、こたつから出られなくなってしまい、ダラダラしてしまう点には注意が必要です。

こたつ布団は薄いと熱もすぐ逃げてしまうので、分厚いタイプがオススメです。

薪ストーブ

▼薄鉄板の薪ストーブ(約8000円)

鋳物(分厚い鉄)のストーブ(約5万円)

薪ストーブというと、ロマンを求める方が購入しているイメージがありますが、暖房費を節約するために使っている家庭もあります。

田舎で木材が大量に手に入る地域やそういった仕事をしている方限定にはなりますが、木材さえあれば、燃料代が無料になります。

ただし、木材を集める手間、薪を割る手間がかかるため、そういった作業が好きな人以外は苦痛に感じるかもしれません。

さらに、温度調整が難しく、エアコンの様に、自動的に部屋の温度を調整してくれません。
すぐに火を消すこともできませんから、経験と知識が必要な暖房器具です。

 

比較

  暖房コスト 持ち運び 瞬間暖房 安全性
ガス ストーブ △~◎ X
石油 FF式 X
石油 移動式
エアコン X
オイルヒーター
セラミックファンヒーター
電気毛布
パネルヒーター
こたつ
薪ストーブ △~◎

 

小屋で使う

小屋で使う場合は、断熱がしっかりされていれば、空間が狭いため、セラミックファンヒーターでも十分温めることができると思います。

ただ、石油やエアコンほどの暖房能力は無いため、やはり一時的な利用と割り切ったほうがいいでしょう。

個人的な冬の乗り切り方

服はタイツとスウェットで体温を逃げない工夫をします。

以前は薪ストーブを部屋に入れていましたが、僕の部屋は狭くて、部屋が熱くなりすぎるため、今は自作の薪ストーブで作った熱をお湯にして部屋に循環するシステムを構築中です。

完成したらこちらも動画でご紹介します。

エアコンもありますが、冬はソーラーパネルがあまり発電しないため、できるだけ使わないようにしています。

 

まとめ

基本的にエアコンで事足りるのであれば、エアコンが最もおすすめです。

ただし、広い家の場合はエアコンだけでは温めきれないことも多いため、その他の暖房器具を併用することを検討してみてください。

電気ストーブは手軽に使えますが、電気代がとても高いので狭い所で短時間だけ使うのがおすすめです。

煙突の無い石油ストーブは火力が強いのですが、換気が必要なので、注意が必要です。

薪ストーブは薪が格安で手に入るなら、導入を検討してみてください。

こたつは一度入るとなかなか出られなくなるので、コスト以外の点で注意が必要です。
(年末だけ使うとか、メリハリを付けないと、本当にダメ人間になってしまいます)

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