今回は、耐久性無限のロケットストーブを作ってみました。
ロケットストーブとは?
今世界で注目されている、燃焼効率の高いストーブです。
普通のストーブだと、白や黒の煙が煙突から出ますが、ロケットストーブは煙すら出ないほど高温になるため、凄まじい燃焼効率が生まれます。
大体3~4倍ほどの効率が見込めるため、燃料の木材の節約が期待できます。
中身をパーライトモルタルで満たす
ロケットストーブの中身は保温性の物質で満たして作ります。
一般的なのはパーライトと呼ばれる、人工の軽石ですが、それだけだと、長期間使用した場合に劣化して、交換の必要が出てきてしまいます。
※劣化するのは、煙突(炎の通り道)です。パーライトは劣化しません。
そのため、日常的に使う場合はモルタルなどで固めてしまうと半永久的に使い続けることができるのです。
作ってみた
まず、ロケットストーブを用意します。
今回は、今まで使っていたものを利用します。
このストーブでも、十分実用的だったのですが、排熱はすべて煙突部分から放出する仕組みだったので、熱がもったいなかったのです。
上部の平らなところにフライパンを乗っけて調理していたのですが、鉄板+フライパンの2枚を通して熱が伝わるため、火力が弱かったのです。
改善するために、平らな部分に穴を開けて、直火で調理できるようにします。
まずは分解です。
煙突には灰があまり溜まっていません。
内部にはそこそこ溜まっていますが、詰まるほど溜まっていません。
ほとんど燃焼しきってしまうのでしょう。
そして、まずは一番土台部分にパーライトモルタルを流し込みます。
漏れたり、煙突部分がずれないように、ガムテープで固定しました。
案外これで問題ありませんでした。
更に、モルタルの材料として、ゴミとして捨てる予定だった、分解する時に発生した錆びたネジや釘を突っ込みました。
コンクリートに詰める時に、こういった金属の廃材を混ぜるのは良いかもしれません。
そして、これを3段分積み上げて中をパーライトモルタルで満たしました。
上部はこの様になっています。
中央から炎が出てくるので、ここに五徳の様な台を作ってフライパンを乗せれば完成です。
結構うまくいきました。
これで、この煙突が熱などの劣化をしても、コンクリート・モルタルが残りますから、半永久的に使い続けることが可能です。
使用した材料は、
セメント20kg
パーライト10kg
砂利と石(ゴミの金属) たくさん
比率=石2:砂2:パーライト1:セメント1
重量ではなく、大きめのカップ1杯を1として軽量して適当に作りました。
費用は1500円位かな?
雨が降ると、内側の縁に水が貯まるので、4箇所に穴も開けておきました。
ブロックを削って台にします。
角を削りました。
ピッタリとハマります。
こうなります。
この上にフライパンや鍋を置くことになります。
ブロックは案外簡単に削れました。
もう一つ半分に割ります。
そして、片方を塞げば、炎が手前に来ないので、安全です。
これで、自然エネルギーだけを利用した、エコな調理器の完成です。
以前だと火力不足で、大量の木材と時間が必要でしたが、新型のほうが直火がフライパンに直撃するため、高温調理が可能となります。
動画
▼全貌
まとめ
一番手間がかかったのは、所定の位置に移動させるところです。
約18リットルのペール缶3つにコンクリートを詰めた物質を運ぶわけです。
推定60kg近い重量があり、丸いため持ちにくい形状です。
設置場所でモルタルを入れればよかったと、思いました。
かなり重たいため、一人ではまず無理です。
2人で運んだのですが、下手すると腰をやってしまう可能性すらありました。
大人4人位いればやっと安全に運べる代物です。
以前よりは良いと入っても、自宅内のキッチンコンロの方が便利です。
実際に火を付けて、火力を出さないといけないので、それなりの燃料が必要ですし、外に行かないといけません。
でも、家から出る燃えるゴミや、木の剪定をした時の木材を材料として調理できるので、エコです。
燃えるゴミを捨てる料金がなくなり、長時間煮込む料理の電気代がなくなります。
以前のバージョンと比較すると、灰がフライパンに落ちる確率が高くなりました。
ロケットストーブは灰すらも燃やし切る高火力があるとは言っても、完全にゼロになるわけではありません。
そのため、料理する場合は必ず蓋をして調理する必要があります。
とりあえず、便利に利用できているので作ってよかったです。
コメント